2013年5月23日木曜日

アマルフィ 女神の報酬 (2009)

織田裕二・天海祐希



あらすじ: 2009年12月22日、外交官の黒田康作とイタリア旅行中の矢上紗江子は、クリスマス期間で賑わうローマ市内のホテルに入る。その前日、あるテロ予告を受け、黒田はイタリア日本大使館に赴任する。ローマで開催されるクリスマスのG8外務大臣会 合へ出席する川越外務大臣のイタリア訪問の準備に追われる中、偶然、日本人少女誘拐事件に巻き込まれる。美術館の公衆トイレにたまたま少女が入った時にさ らわれたという。黒田は犯人に少女の父親だと名乗ったことで、少女の母・紗江子の「夫」として同じホテルに泊まる羽目になり、犯人との身代金の取引にも関 わることになる。犯人側は取引場所になぜかローマの観光地ばかり指定してくるが、警察に通報した事がばれ、取引は失敗に終わる。だが、その後の取引再開に て携帯電話の逆探知という方法で掴んだアマルフィへ向かい、黒田はついに犯人の目星をつけるが、実は誘拐と黒田らの捜査こそ犯人グループの真の目的のために仕組まれた犯行計画の一部だったのだ。
一連の犯行の動機は、7年前に起きたある中近東国家を支配する軍事政権の市民への虐殺が背景にあり、仲間を虐殺された藤井昌樹らボランティアNGOメ ンバーによる復讐だった。彼らは、復讐相手を軍事政権ではなく、それを陰で資金援助をした日本政府の川越大臣に定めていて、川越に事実の自白強要をして殺 すことが最終目的であり、誘拐や全ての犯罪行為は、イタリア日本大使館に侵入するためだけの犯行計画だった。黒田はそれを阻止すべくローマ市警に反抗し、 紗江子から藤井への「娘にした事を生きて償ってほしい」という伝言の下、妻を虐殺された藤井には「説得」をもって解決しようとする。

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