細田守監督
人の目を気にすることなく山奥で姉弟は育っていく。蛇や猪をも恐れない活発で狼になるのが好きな雪に対し、弟の雨は内向的であったが、やがて雪は小 学校に通うようになり、狼にならないように気をつけ、人間として生きていく。一方で雨は小学校に馴染めず、山に入っては狼となって、一匹の狐を「先生」と 呼び彼から山で生きる術を学んでいく。
雪の通う小学校に草平という転校生がやってくるが、雪は「獣臭い」と言われてしまい、彼を避けるようになる。草平は雪になぜ自分を避けるのか問い、 逃げる雪を追いかける。追い詰められた雪は思わず狼の腕で草平に怪我をさせてしまう。草平は雪の狼の姿を知りつつもそれを言うことはなく、自分に怪我を負 わせたのは狼だと言って雪を庇う。
ある大雨の日、親が迎えに来なかった雪と草平は学校に残され、雪は草平に自分が「おおかみこども」であることを告白する。一方で雨は、怪我をして先 が長くない「先生」の代わりに山で生きていくことを決意し、山に入る。雨を追って花は豪雨の山に入り、雨を探し続けるが、足を滑らせ谷に落ちて雨に助けら れる。意識が戻った花は、山へ戻ろうとする狼の姿の雨を呼び止めるが、雨は走って崖を登っていき、頂で大きく吠えて消えていった。
雨が家を出ていき、そして雪も、中学校からは花の勧めで寮に入ることになった。花はひとり山奥の家で生活を続ける。
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