玉木宏・宮﨑あおい
あらすじ:誠人は、ニューヨーク・ブルックリン橋の側で立っていた。成長したある女性と再会するために・・・。
大学生の誠人には大きなコンプレックスがあった。誠人は子供のころから腹部に病気を抱えていてずっと塗り薬を使っていた。その塗り薬の匂いは無臭にも関わらず、誠人は臭い匂いがすると勘違いしていた。それが原因で誠人は他人と接することができないでいた。ある日、誠は静流と出会う。静流は信号のない横断歩道を渡ろうとして佇んでいた。静流は片手を高くあげて渡る意思を表していたが、車はなかなか止 まってくれない。そんな姿を見かねた誠人が静流に話しかけてこう言った。「もうちょと先に押しボタン式の信号があるよ」と。静流は不思議そうな顔をして誠 人を見つめた。静流の不思議な行動が気になった誠人は思わずカメラのシャッターを切った。これが誠人と静流の最初の出会いだった。
静流も、誠人といつもいっしょにいたい気持ちから、カメラを手にするようになる。
そんな二人は毎日のように森へ写真撮影に出掛けていく。しかし、誠人は同級生のみゆきに想いを寄せていた。
いつも一緒にいるのに静流のことは女の子として見ていない誠人。
そして、静流は「誕生日」プレゼントの代わりとして、誠人に「キスして」とお願いをする。
それは「生涯ただ一度のキス、ただ一度の恋」になる事を静流は分かっていた。
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